不妊症の治療者は、年々増加傾向にあります。
不妊症の人の割合は、現在では5組に1組のカップルが不妊の時代と言われる程、不妊に関する問題は人ごととは言えない社会問題となっています。
そこで今回は、前回に引き続き、不妊症治療に成功した人の割合など、不妊症に関わる割合を見ていきましょう。
※不妊症の治療を受けている人の年齢別割合や、不妊症の原因などの記事はこちら>>
不妊症の治療に取り組んでいる人の割合が分かると、次に気になるのが不妊症治療の成功率です。
どのくらいの割合で不妊症の治療に成功し、子どもを授かることができたのでしょうか。
治療法ごとの成功率をみていきましょう。
女性の排卵のタイミングに合わせて、性行為をする治療法をタイミング法といいます。
排卵日は月に1回しかないので、そのタイミングを逃さないようにすることが重要です。
妊娠しやすいのは排卵日の2~3日前といわれています。
基礎体温から自分で排卵日を予測することもできますが、なかなか妊娠しない場合は、病院で診察を受け、排卵日を正確に把握することで妊娠の可能性は高くなります。
タイミング法の成功率は約20%で、とくに不妊症の原因となりうる問題がない夫婦であれば、80%が1年で妊娠に至るといわれています。
人口受精は、女性の排卵のタイミングを見計らって、男性の精液を人為的に子宮内に注入する方法です。
女性側の排卵があること、卵管が詰まっていないこと、男性の精液のなかに活発な精子が一定数いることが条件になります。
人口受精の成功率は10%前後といわれており、1回で妊娠できるという治療法ではありません。
人口受精を5~6回続けておこなっても妊娠しない場合には、次の治療のステップに進むことを検討してみましょう。
タイミング法や人工授精でも妊娠しない場合、体外に取り出した卵子と精子を体外で受精させる体外受精や体外に取り出した卵子に、極細の針で精子を注入する顕微授精という治療に進むことになります。
体外受精や顕微受精が成功する割合は約16%で、そのうち実際に赤ちゃんが産まれたのは約12%という調査結果がでています。
日本産婦人科学会の発表によると、2015年に行なわれた体外受精は42万4,151件で、5万1,001にんの赤ちゃんが誕生しました。
2015年に誕生した赤ちゃんの20人に1人が体外受精によって生まれた赤ちゃんということになります。
不妊症かもしれないという悩みは人に相談しづらいものですが、悩んでいるうちに年齢を重ねてしまい、さらに妊娠しづらい状況になってしまうこともあります。
不妊症は女性だけの問題ではありません。
子どもがほしいと望んでいる場合には、夫婦そろって一度検査を受けてみましょう。
原因が特定できれば、治療にも早く取り掛かることができ、自らの力で妊娠の確率を上げることができます。
不妊治療の成功率を見てもわかるように、治療をすれば妊娠できるというものではありません。
また高額であるため、長引けば経済的負担も大きくなり精神的にも追い込まれ、更に妊娠しにくくなるといった悪循環に陥ることも少なくありません。
不妊治療で受精卵ができる確率を上げるのももちろん重要なことですが、まずは妊娠しやすい(着床しやすい)体づくりをすることが妊娠への近道だと思います。
※治療が必要な疾患等がある場合はもちろん治療は必要不可欠です。
妊娠しやすい(着床しやすい)体づくりのために、当店の酸素ボックスでの酸素リラクゼーション・脊椎ケアマシンでの脊椎メンテナンスをぜひお試しください。